くりまんじゅうわーるど体験

“人生の達人”という言葉がある。そして、それを体現している人物は数少ないが間違いなく存在する。
そういう尊敬すべき方との交流の機会が持てるのは、とてもラッキーな体験である。
旧友であり、写真の達人である”くりまんじゅう”氏はその一人。昔のよしみで昨年夏から勝手に弟子入りしている。
しかし、ほとんど何も教えてもらっていないのだが。しかし、それでも今も勝手に師匠と呼んでいる。( ´ー｀)
野辺山ツァーに引き続き、群馬県安中市に足を伸ばしてみた。
って云うほどには近くはないのだが・・・今回のツァーの大きな目的でもあった、写真の師匠宅の初訪問。

で、その愛犬であるチャップとの記念写真である。これを撮ったのはその師匠その人である。
「何やこれ!?」という出来であるが、まぁ、突然自分のカメラを渡して「撮ってよ」と要求したという事もあり、ホンマにテキトーに撮られてしまった。

少し気を取り直して、取ってもらったのだが、まぁ、何というか・・・
準備が出来ていないと、師匠でさえ平凡なコンデジスナップ並みになってしまうという、良い教訓である。
そして、有名な焼肉店”安中園”で腹いっぱいにおいしい焼肉をごちそうになって、暗闇の路地を恐る恐る通過して屋敷に戻り、早寝早起きの両名としては驚異的な深夜11時過ぎまで、うだうだと話が尽きることもなく、タカラカンチューハイを手に盛り上がった後はあっという間に爆睡。

翌朝、とても気立てが良くて料理上手な素晴らしい奥様の手になる豪華な朝食を頂いた後、勇躍出発。
最初に撮ったのがこれ。どーです。すごいでしょう。前の写真とは月とスッポンとはこの事。
でもまぁ、いくら何でもこの空はちょっと現実とはかけ離れているような、と撮影後のモニタで見て愕然。
何と、前夜の室内撮りでセットしていたホワイトバランスが”白熱灯”モードのままなのであった。
それにしても、こんなふうに撮れるんなら「PLフィルターなんていらんじゃん」とうそぶきたくもなるね。

で、”WB = オート”に設定しなおして、くりまんじゅうわーるどへ。

実際に見た青空はこんな感じ。

それにしても、スカッと晴れ渡る青空なんて、関西に住んでるとほとんどお目にかかれないのに。
それだけでもこの環境はうらやましいなぁ。

分かっちゃいたけど、せっかく一緒に行動しているというのに、くりまんじゅう師匠からは写真の撮り方について何のアドバイスもなし。もう、このクールさがたまらんなぁ・・・( ´ー｀)
で、要求しましたよ。「何か課題を出してくらはい」に応えて「それじゃあ、この二本のイチョウの木の違いが分かるように撮ってみなさい」と。どうかな、出来てるかなぁ・・・

哲学者を思わせる師匠の後ろ姿。
ん、でも何かおかしい。何かが足りない。

そうです。分かった人はエライ。常に肌身離さず持ち歩いているはずの”D700″がない、要するに手ぶら!!

いや、しかし、実際には”D700″を持ちだしてはいたのです。それじゃあ、何で手ぶらなのかというと、

と、現地についてから気がついたわけ。( ≧Д≦)

こうなったら仕方がない。代わりにくりまんワールドを描いてみせましょう!!

どうだどうだ、これでどうだ。○＝(ﾟ∀ﾟ )

やっぱりムリやなぁ、と嘆息。

で、その後”アパッチ砦”のような妙義山へ連れてってもらいました。

これ、けっこう良くないですか!?

妙義山寺にて。良くある構図ですが。

気持ちの良い晴天だったので、コントラストは十分。よし、と闇に浮かぶ紅葉を撮ろうとした。
それを宣言してはいたが、師匠からは相変わらず何のアドバイスもなし。( ´ー｀)

そして、やっぱりムリであった。どこをどうても出来なかった。フツーの環境では出来ない事は分かった。

お世話になりました。ほんとうに楽しかったです、師匠。何しろたったの六時間の距離や。また来まっせ。