DLPプロジェクター/XGIMI Horizon レビュー

12年ぶりにプロジェクターをリニューアル

2010年末からずっと愛用して来た”MITSUBISHI LVP-HC3800“を処分して、最新型機に入れ替えることにした。

とはいえ、老朽化による故障や画質劣化が生じたわけではない。110インチスクリーンに投射しても不満がないのだから。
むりやり不満点をあげると、輝度不足(液晶TV比)と排熱ファンの騒音程度。
それだって新品時からほぼ同レベルなので悪化したのではない。
11年間でわずか2400時間しか使用していないので理由は単なる物欲によるものだった。
解像度は1920✕1080画素のフルHD

半年間くらい悩んだ結果選択したのが”XGIMI Horizon” 。※発音は”エクスジミー”
実に2200ANSIルーメンというスゴイ製品である。
それがどうスゴイのかというとHC38001100ルーメンだから20倍以上も明るいことになる。
液晶テレビも要らなくなるかもしれないと期待もしたくなる。
「いや待て待て。2倍じゃないか!?」と疑われるだろうが単位が異なる。
単なるルーメンとANSIルーメンでは数倍から10倍程度まで差があるらしいので20倍としただけ。
とはいえ現在では、2200ANSIルーメンというのは飛び抜けた高性能というほどでもなく、10万円台では標準的な水準ではある。

XGIMI Horizon に決めた理由

物欲が最高潮に達していた時点で、最も小さく軽く、最安レベルだったから。
12月初旬の楽天市場キャンペーンで20%オフとなったタイミングで注文した。
もちろんポイント付加などではなく、実際に20%オフの103,840円で購入出来た。
楽天ポイントも別途付加されている。もう買うしかない ! 状態になった。

自宅でじっくりと試用が出来ることが最高

昨年夏ごろの発売直後にユーチューバーが絶賛する動画が大量に発生し情報が十分に得られて事も大きな要因ではあるが、最大の決め手となったのは「理由を問わず30日間返品保証」という画期的大サービス。

自宅視聴が可能になる

XGIMI に限らないが、Horizonのような格安高性能製品はAVACなどの専門店では展示もないし当然試聴も不可。
さいわいヨドバシカメラ梅田店には展示されていたので何度も足を運んで、あれこれ操作調整してみたが購入を決意するには至らなかった。理由は設置場所が明るすぎるなど不十分な設置環境だったため投影画質に納得出来なかったのである。
ところでユーチューバーの動画が参考になったと書いたが、仕様や使い勝手などを参考にしたのであって、画質や性能評価は信用していない。製品レビューなんて基本的に大同小異だし、全員が絶賛していても誰も実際に購入していないではないかと鼻で笑わせてもらう程度。
「この明るさなら照明下でも十分テレビの代用になる」などと平気でうそをしゃべる連中もいるくらいだから。
重要なのは、自宅の実際の設置場所・環境に置いたらどんな結果になるかなのだが、何の制約もなしに思う存分視聴して自分の目で性能を確認出来るわけだから文句のつけようがない素晴らしいサービスではないか。

Horizon のレビュー結果

非常に静か・小さい・軽い

価格を考慮すれば素晴らしい性能ではあるが、100%満足ではない。同じフルHDだし、画質そのものはHC3800から劇的向上というほどではない。スクリーン間近に接近するとドットがはっきり見えてしまうのは4K版との最大の違いだろうし、投影画面全体の明るさにも違いはあると思われる。
もちろん明るさはHC3800よりm格段に向上していて、白いものが白く見られるようになった効果は大きい。

しかし、密かに期待していた「テレビの代用」にはならない事も確認できた。

真っ暗にした部屋でもこれほどの差があるがこれは極端な例であり、液晶テレビが明るすぎるともいえる。
自発光のテレビと投影式プロジェクターの画を直接比較してはいけないのが良く分かる。
スクリーンを完全に下ろしてプロジェクター画面だけにすれば同じコンテンツでも明度不足と感じることはない。
難点のひとつとしては、光学ズーム機能がないため、映像の外側でスクリーンより広い150インチくらいになる余分な投射面積(スクリーン周辺がほのかに明るい)を感じるのがうざいくらいかな。

起動が速い

AC電源接続状態では、リモコンの電源オンから画面投影までわずか2~3秒しかかからない。
電源オンで画が出るテレビと同じ感覚でまったくストレスがない。
というよりも、10秒近い起動時間の液晶テレビより圧倒的に早くて快適。
起動後もファン音はほぼ無音だし、しかも最初から安定した画質で表示される。
これには驚いた。カタログ上では6秒間と表示されているのだから。

サウンドが素晴らしい

動作音が極めて静か(つまり無音ではない)だし、本体内臓のスピーカーの音質が素晴らしい高音質。
設置位置が頭上やや後方だが、トークやBGMなどなら単体使用でも不自然さは感じない。
映画やコンサートなどでなければ内蔵スピーカーでもまったく音質に不満はない。
もちろん、腹に響くような重低音など出るわけがないし望む方が間違っている。
音質の表現は難しいが液晶テレビで高音質をうたっているような製品と同等以上とだけ書いておこう。
ネットで難癖つけてるような口コミもあるが「オーディオマニアのような聴き方をするヤツの方がアタマがおかしい」と擁護しておこう。何しろ4K版でさえ10万円台という格安プロジェクターなのだ。

寿命の心配がない

旧来のランプ式プロジェクターでは4,000時間程度でランプ交換という制約もあり、とても常用する気にはならなかった。
HC3800の実稼働時間は11年間でわずか2,300時間だった。
しかし、LED方式のHorizonは実に25,000時間となっている。たとえテレビ代わりで毎日8時間/日使ったとしても3,000時間/年にしかならない。光源以外の故障の方が早いかも・・・

液晶テレビの代わりにはならない理由

キャプション
  1. 画面が大きすぎる
    映画や風景や音楽コンサートなどでは画面が大きければ大きいほど楽しめるが、トーク番組などでは臨場感など不要だし視線移動でつかれてしまう
  2. やはり明るい日中ではコントラストが低くなり過ぎて使いものにならない
  3. 最も暗くした環境でも液晶テレビと比べると圧倒的に輝度不足
  4. チューナーがない
    これはほぼ言いがかりになってしまうが、単体でテレビ放送受信不可能なので利便性で劣る

画面(投影サイズ)が大きすぎる場合はデジタルズーム機能で最小化すれば70インチ程度に出来る。
※スクリーン面とレンズ間は約3.8m。
壁掛け液晶テレビの60インチとの違和感はほぼなくなるのだが、この操作もかなりわずらわしい。

3.8mの投射距離で70インチまで縮小

しかし、ここまで小さくするなら「素直にテレビ使えよ」という結論でもある。

画質調整の基礎

リモコンのボタンが非常に押しにくく、誤操作しやすく、画面調整のつもりで押すと音声入力モードになってしまう。

しかも画面のギラツキを抑えるための基本調整操作が7段階にもなり、手順jを忘れてしまうのでメモ代わりに。

まとめ

今、フルHDのプロジェクターを買うなんてバカじゃないのか ?
に対しては「自分の関心あるコンテンツのほとんどが 4Kではない」ため。
それはまた別記事にて・・・

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