家造り – 間取り

私見では、家造りの最大の関門が資金計画と間取りです。
※わざわざ”私見”なんて云ってますが、個人のブログなので当たり前ですわ
資金については、施主の数だけ事情があるものであり、内容も生々しすぎるのでブログでは書きません。後々折にふれてさらっと書くことがあるかも知れませんが。

さて、間取りです。住宅のカタログやチラシは言うに及ばず、書店では間取りだけを書いた本がたくさん並んでいますし、Googleで検索しても間取りの記事は山のように出て来ます。誰の目にも実感しやすいので関心が高いのだと思います。
間取りは住宅設計の基礎となるので非常に重要です。一見カンタンに描けそうに思えても実際にはそうではありません。建築について最低限の基本知識がないと出来ない作業なのです。
実は、6年前に初めて菊美台を訪問した時に、「こんな感じの家にしたい」と営業のA氏に”言葉で”イメージを伝えました。早速数日後には図面が出来上がり、見せてもらったところ、あまりの”素晴らしい”出来映えに「こりゃあ、自分でやるしかないな」と決意したのでした。
なぜそう考えたかというと、営業マンの手仕事の提案や会社が用意したサンプルに手を加えて・・・というストーリーにはしたくなかったからです。せっかくの一生一度の機会なのに、イージーオーダーもどきなんてとんでもない。まったくのゼロから世界に一つのオリジナルを造ってやるぞと意気盛んになったのでした。
それ以上に、任せておけないと決意したのは、建築家に依頼するのでない限り、間取りや家のデザインは住宅メーカーや工務店の営業社員等が担当する事になるからです。個人の能力に大きく左右されるし、建築家に匹敵するような営業マンがいるとは考えられません。
もちろん住宅メーカーにも一級建築士は存在しますが、わたしが体験した範囲では、彼らは施主のライフスタイルなど眼中になく、営業マンが持ってきた間取り図を元に建築申請図面を仕上げる事にしか関心がないようです。自分のプランを元に、これまで数十枚に上る、異なるタイプの図面を書いてもらいましたが、メーカー側の建築士から来た問い合わせは、構造に関する事がわずかに数回あっただけという事実が証明しています。これはきんてつに限りません。
この点が、”建築家”と”建築士”の決定的な違いですね。

それじゃあ、住宅メーカーのけっこう見栄えの良いモデルハウスは誰がデザインしているのだという素朴な疑問も芽生えてきますけど。
そんなの、アウトソーシングに決まってるって? ・・・それはさておき

さてさて。自分でといっても、際限のない修正の繰り返しになるのが目に見えているので、方眼紙に鉛筆でなんてやってられません。
そこで、これです。家造りの強い味方「マイホームデザイナー」さまです。


大阪の吹田市にある”メガソフト”という会社が長年地道な改良を重ねて育て上げてきた優秀なソフトウェアで、当時の”プロに匹敵する”から現在では”プロのツール”といえるほど進化しています。
メガソフトは、パソコン歴の長い人なら”MIFES”という素晴らしいソフトを送り出した会社として記憶していると思います。と、余談はここまで。
とにかく「3Dマイホームデザイナー」なくして、わたしの家造りは語れません。
ちなみに、これは2度目の挫折時の作品です。クリックすると大きくなります。


どーです。シロートにしては中々のもんでしょう ?
この作品は、残念ながら見積と資金計画が折り合わず、断念してお蔵入りになってしまったのでした。
さて、このソフトの真骨頂は、その名前の通り立体図がカンタンに出来上がる点です。


外構も書き込めば、こんな感じできれいに仕上がります。

ところで。ふつうは自分の家の内部構造なんか、不特定多数に見せたくはないもんですが、公開したのは、現在建築中の家がこれとは全然違うものになっているからなんですわ。(^^;) ・・・以下次号

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