お宝のひとつ – オーディオブーム全盛期の贈り物

オーディオブーム華やかなりし頃。
かつて居住していた大阪でも、オーディオフェアなるものが開催されれば、入場口に長蛇の列が生まれるのが当たり前というほどの過熱人気だった。もちろん会場に入っても”人いきれムンムン”という状況。
1974年のある時、オーディオマニアの友人に誘われて、出かけてみた。開催地はもう完全に忘れた・・・( ´ー`)
おびただしい魅力的な世界中の新製品たち見るのも楽しみだったが、何となく応募したセミナーの抽選に当たり、オーディオ評論家センセイの有り難い講義を聞くことが出来た。その中身はといえば、何一つ覚えてはいないのだが、センセイの名前は忘れない。
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何と、100名近いセミナー受講生の中でさらに抽選で10名ほどの当選者に運良くなる事が出来たのだ。
そして、今も大切に保管している、自分のコレクションの中でも最高音質のこの一枚。
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センセイから、にこやかに笑みをたたえて直接手渡され、握手してくれた。忘れられない思い出。
Okihiko Sugano may 26 ’74“直筆サイン入りである。
オーディオ雑誌で常に眼にしていた名前である。別にファンでも何でもなかったのだが、しかし今では大切な宝物のひとつである。
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LPレコードの音質は一定ではない事は知っていた。音の良いレコード、良くないレコードの差は歴然としていた。
そして、帰宅して当時の愛機”Dual 1229″で再生してみて驚愕した。このレコードの”音”の良さは際立っていた。
まるで目の前で演奏しているかのような、スゴイ臨場感に圧倒された。レコードの音ってこんなに凄かったのか!!
もちろん、純粋に音楽としても素晴らしい。特に一曲目の”Fantastic That You”は最も愛聴する名曲のひとつ。
オーディオ機器のサウンドを確認する時は必ずチェックする、今に至るまで、リファレンスレコードである。
菅野沖彦氏の書く文章に、にわかに説得力を感じるようになった。菅野氏が書いている文章を、少しは理解出来るようになった気がした。
いつもパイプを手にしているキザな奴が、素直に尊敬の対象に変わるのに時間はかからなかった。合掌。

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