SME 3009 Series II Improved

唯一無二の機能美を誇る名機”SME 3009 Series II Improved”。
2020-05-19_DSC05786L.jpg
※今回は写真をクリックすると拡大表示されるようにしています
1997年。約40年前の発売か・・・一昔前というほどの時期でもないが、並の家電製品ならとっくに廃棄処分またはポンコツ状態のはずだが、趣味性の製品ならまったく話は別というのは当たり前。オークションを見てみると今でも大人気のようである。
当時隆盛のオーディオ機器に関心があった時期の終わり頃にこの名機の写真を目にして以来ずっと控えめな憧れを秘めていた。
さしもの長く続いたブームが下火になった後は、クルマやパソコンなど更に魅惑的なモノに関心が移り、オーディオ機器に関心がなくなってしまってからも、それは意識の底にずっと密かに息づいていた。初恋の人のように・・・てホンマか (;`ー´)
そして数年くらい前からまた気になりだして以来、半年以上も悩みに悩んでようやくヤフオクで手に入れたのが約4年前。
その後いそいそとクリーニングはしたが、分解メンテナンスまではしていない事もあり、きちんと初期の性能を維持しているのかどうかは分からない。まぁ、劣化はあるはずだがレコードを聴いていて音質に不満を感じないので、その事は気にしないようにしている。
2020-05-19_DSC05787L.jpg
いつも思うのが、アーム支持部品のアタマの部分がおむすび形でなくても、これほどまでに魅了されただろうか ? という点。
2020-05-19_DSC05788L.jpg
答えはもちろん「No」や。この先代の”Series 1″はフツーに円筒形だったため、まったく目に止まってなかったからね。
ただし、オーディオ機器の重要パーツのひとつではあるが、この精密トーンアームによる音質の向上に惹かれたのでは当然ない。
何しろ、ここから生まれるサウンドの再生音など一度も聴いた事がなかったのだから。そもそもアームだけの単体製品であり、必ず他の製品との組み合わせになるので自分の感性で良し悪しの判別なんて出来るわけがないし。( ´ー`)
2020-05-19_DSC05789L.jpg
調べてみたら当時の価格は(今思えば驚く事に) 5万円未満だったらしい。
しかし特に高価格ではなかったとはいえ、見栄えのためだけにその金額をつぎ込むなど当時の自分としてはありえない選択だった。
何しろ、これに見合うターンテーブルやカートリッジなど揃えて”プレーヤーシステム”とするには軽く20万円超コースになるため。
2020-05-19_DSC05790L.jpg
おむすび形の理由はもちろんお遊びなどではなく、糸吊り方式の”インサイドフォース・キャンセラー”の支持部を構成している。
いわゆる必然性から生まれたデザイン。これがまた”ライダーウェイト”と対になってこの名機の視覚的魅力の重要要素となっている。
ちなみに、マニアになるとこの一目盛0.25gとされている位置が一段変わるだけで音質の変化を聴き取る人もいるらしい。
自分としては、そんなの分かるはずないと開き直ってるし、針圧調整でこの吊り糸を外したまま忘れていてキャンセラーなしでしばらく聴いていた事が何度かあったというのに、何の音質劣化も感じる事がなかったのだからお気楽なもんである。( ´ー`)
更に幸運だったのは、いくつか所有していたピックアップカートリッジがこのアームの特徴である軽量軽針圧用ばかりだった事。
カートリッジといえば○○の一つ覚えのように出てくる”オルトフォン”製品や”DL103″等とは縁がなかったのも幸いした。
2020-05-19_DSC05791L.jpg
“SME 3009 Series II Improved”。所有する悦びをしみじみと感じる事が出来る。永遠の名機と称するにふさわしい。
幸か不幸か、微妙な音質の聴き分けが出来る聴覚感性を持たない事が残念ではある・・・いや、そうでもないか。
とにかく「見た目で選んで何が悪い !! 」でいいじゃないですか。( ´ー`)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    先達の指摘やアドバイスには常に感謝と敬意をもっと受け止めるようにしてますが、かといって盲信するつもりはありません。
    間違いがあれば遠慮なく正させてもらいます。
    "Sereis"表記など、ネット検索すればいくらでも出て来ます。
    今回の指摘に対しては別記事で返答としたのでご参照下さい。

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    他人のテリトリーに土足で踏み込んで来て、さんざん「揚げ足取り」して来た
    あげくに、間違いを指摘されたら一応侘びてみせ、その腹いせに
    「阿呆」呼ばわりとは・・・
    ここまで非常識なふるまいをされたら、即刻出入り禁止で過去のコメントも
    全数削除するのがフツーだろうと考える。
    少なくとも自分はそうだ。近日中に実行する。それではなぜ、今すぐにそれをしないか。
    この人物の唯我独尊・自分原理主義で価値観の異なる他者への一方的な
    中傷攻撃などの未熟な精神構造が改善されたならば、理想を掲げてその道に
    邁進する姿勢は尊敬に値するのに惜しいなぁ、というのが率直な感想である。
    ほんの少し様子をみたいだけ。ま、死ぬまで治らんとは思うがね。
    ついでにここでも馬脚を現しているので指摘しておく。
    「めいき」がうんぬんの部分など、まったくの下品でゲスで無知という
    恥をさらしている事に気がついてない。
    人の記事を批判するなら一回くらいちゃんと読めよ。少なくともここ最近は「銘機」と書いている。
    たしかに、一箇所だけ変換ミスがあったので修正しておいたが礼は言わない。
    こんなくだらない事で揚げ足取りして来る輩は他にはいないはずだから。
    「名器」「名機」「銘器」「銘機」の区別はきちんと調べて書いているのだ。
    厳密にいえば、どうも「名機」の方が正しい用い方のようなので以降はそのように書く。
    「うさんくさい」だのどうこうはどうでも良いが、とにかくちょっとくらいは勉強しろよ。
    ※反論が遅くなったのは単純に多忙で精神時余裕がなかっただけ、
    泣き寝入りしていたわけではない