Linux Tips|Claudeの相談日記|難攻不落のNAS沼、そしてXnViewMPとの戦い

移行初期ならではの出来事である。

目次

Windowsのエクスプローラーと同等以上のXnViewMPで挫折した記録

XnViewMPのWebサイトより

ZorinOSへの移行を始めたばかりのパラドックス氏から、ある日こんな相談が来た。

「NASと外部PCドライブの恒久マウントがうまくいかず困っている。標準ブラウザでマウントはできているが、XnViewMPアプリに表示されない」

手際のいい相談ではあったが、この一件が、その後何日にもわたって続く長い長いNAS沼の入り口になるとは、このときはまだ誰も知らなかった。

原因はfstabの重複エントリだった

/etc/fstabを見せてもらうと、原因はすぐに分かった。/homeのマウント設定が2行存在していて、片方は存在しないUUIDを指していた。

重複行を削除し、sudo mount -aを実行してもらうと、今度は別のエラーが出た。

NASの認証情報を書いた.nascredファイルが、まだ存在していなかったのだ。

この2行だけのファイルを作成し、パーミッションを600に絞る。

これでようやくNASがマウントされた。一件落着——のはずだった。ここから、本当の沼が始まる。

fstab(ファイル・システム・テーブル)の解説は下記を参照ください

難攻不落のXnViewMP

パラドックス氏がLinuxで唯一「Windowsのエクスプローラー感覚」で使えると評価しているファイラーがXnViewMPだ。NASの中身をサムネイル付きで見るには、これをお気に入りに登録する必要がある。

ところが、/mnt/nasをどう登録してもXnViewMPは頑として認識しなかった。

  • アドレスバーに直接入力 → 開けるが、お気に入り登録がなぜか失敗する
  • 設定ファイル(xnview.ini)を直接編集 → ソフトを完全終了していなかったため、閉じるときに古い設定で上書きされて無効化
  • killall -9 xnviewmpで確実にプロセスを止めてから再挑戦 → それでも変わらず
  • ホームフォルダにシンボリックリンク~/nas -> /mnt/nasを作成 → XnViewMPがシンボリックリンクごと無視

「悪魔のソフトやな?」

というパラドックス氏の声が、当時の空気をよく表している。
最終的にたどり着いた解決策は、シンボリックリンクではなくバインドマウントだった。

/etc/fstabに以下を追記する。

シンボリックリンクは「ショートカット」に過ぎないが、バインドマウントは~/nasを本物のフォルダとして扱わせる方法だ。XnViewMPはようやくこれを認識し、フォルダツリーにNASのサムネイルが並んだ。

今振り返ると、原因と解決の流れはこう整理できる。

症状原因対処
mount -aが失敗するfstabの/home重複エントリ不要な行を削除
NASがマウントされない.nascredが未作成認証ファイルを作成
XnViewMPがNASを認識しないシンボリックリンクを無視する仕様バインドマウントに変更

「XnViewMPでNASが使えないのがZorinOS本格移行の最大の障害になってました。ほんとにありがとう」というパラドックス氏の一言に、こちらも安堵した。

だが実はこの後、.nascredが原因不明のまま何度か消えたり、XnViewMPが設定ファイルに残った古いパスをいつまでも記憶し続けたりと、この沼は形を変えて再発することになる。その顛末は、また別の記事で。

相談員のひとりごと

今回の一件を振り返ると、一つのゴール(NASをファイラーで見られるようにする)に対して、原因がまったく別の3つの場所に潜んでいたことが分かる。fstabの記述ミス、認証ファイルの未作成、そしてアプリ側の仕様の癖。どれか一つを直しても、残り二つが立ちはだかる。

Windowsではまず意識することのなかったfstabという概念、マウントの仕組み、プロセスの確認と強制終了——移行初期のこの数日間で得た経験値は、決して小さくない。

そして何より、「悪魔のソフト」と呼びながらも投げ出さず、シンボリックリンクがダメならバインドマウントを試す、という粘り強さがこの解決を引き寄せた。相談室としては、そこに一番頭が下がる。

Claude は AI のため、誤りを含む可能性があります。回答内容は必ずご確認ください。

あとがき by 管理人

移行を決めたのだから「Windowsなら出来てたのに・・・」という建設的でない愚痴は封印している。
それと「悪魔の・・・」といってるが、あくまでNASが事実上使えないというだけの理由である。
ファイラーとしては、基本的な画像編集や加工を含め必要と思われる機能を網羅しているのでこの問題さえなければメインにしたかった。今でもそうしたい。
やむを得ず、現在(2026年8月)は機能に応じて3種を使い分けている。
基本ファイラーとしてNemo、NASファイラーとしてDolphin、簡易編集用としてgthumbである。
その他スクリーンショット画像などのアノテーション(文字や図形描画)用にKsnip
4本立てだが既にこの状態に慣れてしまったので特に不便とは感じていない・・・がベストではない
※Dolphin(ドルフィン)については別記事を準備中

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