レコードプレーヤーのゴール「Technics SL-1500C」

Technics SL-1500C

2020年6月19日にヨドバシ梅田にて購入。値引きなしポイントもなしの110,000円でした。
「アップルじゃあるまいし !」だが買ってしまった。ちなみにこの日は発売日からぴったり一年後だった。その意味は後述。😅
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レコードプレーヤーの新規購入は、激安品を例外とすれば数十年ぶりで、おそらくこれが最後の愛機になる予定。
一年前のこの時期に全国民にばら撒かれた、自分自身の給付金10万円の存在も決断の後押しとなったのも事実ではある。
長い間オーディオ機器にほぼ関心を持たない生活なのだが、レコードプレーヤーとヘッドフォンだけは時々情報チェックしていた。
この画期的な新製品は発売時に大きな扱いを受けていたのでもちろん知ってはいたが、当時は特に物欲はそそられなかった。
ところが昨年4月の終わり頃、たまたまヨドバシ梅田店のレコードプレーヤー売り場に並んでいるのを触ってみて、ガラッと印象が変わり、俄然気になる存在になった。写真で見ていたのとは全然違う高品質感に驚かされ魅了されてしまったのだった。
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長年にわたるレコードプレーヤー遍歴の終着点となりうる最高の製品である。
ターンテーブル本体部に普及版級とはいえ定番カートリッジ付属等で同社のラインナップからみて相当に原価率が高いのは明白。
数十万円や数百万円というマニア向け製品には例え懐具合が裕福でも一切食指が動かないのでこれがゴールとなる。
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見せかけのおまけではない、堂々たる高品質の”2RED”が生み出すサウンドにもまったく不満がない。
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ところで。この時期は「珠玉のレコードプレーヤー」がメーカー整備から返ってきて完調になった直後である。
それまで繰り返しネタにしていた一生モノのお宝だったはずの前愛機を手放す事を決意した経緯は長くなるので別記事にて。
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わずかな不満はあるが完全無欠のSL-1500C

自分的には品質はパーフェクト。何の不満も感じないどころか最上級。これまで手にした中で最高の傑作品かもしれない。
ただし、機能的に気に入らない部分が3つある。このメーカーとしては標準の設計のようだが、使用開始前にいちいち電源ボタンとSTART・STOPボタンを押さなければターンテーブルが回転しないのだ。同社としては主流であるDJターンテーブルとの共用が理由なのかもしれないが、非常に巧妙に上級機からのコストダウンを実現している中で唯一目に見える欠点である。
などと書いていて「それが面倒なら電源オフにしなければ良いではないか」と気は付いたが、それもあまり気分良くないし・・・😌

SL1500-C オートリフトアップの不満

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ふたつめが”オートリフトアップ”。幸い、これまでのところ100%確実に動作している。初期出荷以降に改良されたのかもしれない。
というのは、価格コムの口コミに「正常に機能しない」という投稿が多くみられたので、事前にTechnics梅田ショウルームでアブなそうなレコード盤を持ち込んでテストした。その結果問題なしとしてその足でヨドバシ梅田店で即買いして持ち帰った。😂
買うと決めたなら 1分でも早く欲しかったからね。クルマでなかったためそれはそれは重たかったが、何とか任務遂行出来た。
オートストップやオートリターン機能は、不覚にも良く寝落ちする身としては必須の機能。これがあったから買った・・・😅
で。何が不満なのかというと 最内周に入ってからリフトアップまで20秒間もかかる というタコ仕様。
20秒やで、空転時間が20秒 !! そして音は出たまま。移動して直接手でリフトアップした方が早いではないか。
何できっちり20秒間なのかというと、そのように設計されているとTechnicsのスタッフから説明を受けたのだ。
数十年前のオートプレーヤーや、激安の”AT-PL300″に完全に負けているなんて情けないの一言。😪
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ごていねいにも、”オートリフトアップON/OFF”の切り替えスイッチが付いているのは良心的なのではなくて自信のなさの表れか。
3つ目の不満はこれらのスイッチ類が背面の見えにくく操作もしにくい位置にある事。適宜操作出来ないならこの機能はないのと同じ。
自分の場合はキャスターを取り付けた独立台に設置しているが、フツーは一度設置したら中々動かせない配置になるだろう。
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などという不満は述べたものの、ベースとなっている同社の製品群はすべてマニュアル方式のようだし、おそらく販売価格10万円(税抜)という至上命題の中でまともなカートリッジ付属でフォノアンプ内蔵までした時点でコスト削減の限界だったのだろう。
本製品のためにあえてオート機構を新設計して組み込むなど、あり得ない選択だったのだろうという事情は容易に推察は出来る。
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もちろん、上記の問題点を分かっていて購入したのだから、そのような本質と関係ない部分を別にすれば、たったの10万円で自分の求める機能をすべて備えた神のような製品なのであると評価している。「数10年に一度の大傑作」と言い切ってしまおう。
そんなわけで、今度こそ、本当に一生モノの名機となるでしょう。
ありがとうテクニクスさん。この製品が実売価格15万円とかだったら買ってないと思う。😄

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コメント

コメント一覧 (3件)

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    PASS: f74a003596269ca00076e5287879bbb2
    すてきなレポートありがとうございます。ついにこらえきれず発注してしまいました。40年ほど使ってきたPioneerのフル・オートともこれでお別れです。なお、サービス・マニュアルを入手してくまなく読んだのですが、リフトアップに関してはその開始位置(センタースピンドルから51.5mmと56.6mm)は調整できるものの、アップするまでの時間は調整できないようです。残念。

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ちわああああ~~~~
    >>最内周に入ってからリフトアップまで20秒間もかかる というタコ仕様。
    タコですねぇ、、、、
    実はフォノ入力のないCDレシーバーを持ってまして、秘かにフォノイコ内蔵の、この機種を狙っています。
    なので、今回のこの記事、勉強になりました。
    できましたら、フォノイコライザー+オルトフォンのレポート、追加希望します。
    池田市におこしの際わぁ。
    >>https://www.hankyu.co.jp/ekiblo/mikko/28940/

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます~
    ご依頼の件は制作予定の記事でも触れています。
    大した内容にならないと思いますので期待せずにお待ち下さい。
    ひょっとして、だいぶ以前に何度かコメントもらってた「ララ」さん ?
    違ってたらごめんなさいです。(;`ー´)

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