TUBE-P01J 試聴レビュー

真空管アンプの比較試聴が驚愕の結果に

オーディオの世界では”オカルト”という表現を見かける事がある。実にうまい表現や。
一例として、アンプやケーブルでさえも「◯◯らしい音」とメーカーを聴き分けて文章化する超能力者がいる事は知っている。
しかし、12000Hzも聴き取れない疑惑の駄耳にアンプの違いなど分かるはずがないし別にそれをとやかくいうつもりはない。
そのためアンプには基本的に無関心で気楽に過ごせて来たのだが、ついに禁断の課題に直面する必要に迫られたのだった。
もちろんこの記事とオカルトとは一切関係がないし、すべて自己責任で書いていく。今後何度も書き直すのでご了承下さい。

というわけで、一部の方にはお待たせ致しました。
※この記事での”アンプ”とはすべて”プリメインアンプ”である

1月下旬の納品から実に4ヶ月遅れでようやくNFJさん入魂の真空管アンプ TUBE-P01J を開梱設置した報告。
※参考にしたかったが、TUBE-P01J のレビュー記事がネット上にもほとんど見つからないので自力で書いてみる事にした

購入目的はアンプの更新だが、このネタはかなり長くなるのでとりあえず現時点での結論を先に書いておこう。
前提条件として、電源投入後 1時間以上経過してからの比較テストである。

最新の”TUBE-P01J”と20年以上前の”McIntosh MA6450″との音色の差を明らかに判別出来たのは間違いないが・・・

結局それかい。それなら2台とも残す・・・それはやはり出来ないな。はぁ~、困ったぞ。(*´~`*)
むりやり優位点を見出すとすれば、いわゆる”サ行”の出音が、真空管アンプの方がナチュラルだという事くらいかな。
現時点ではトーンコントロールでほぼ補正出来る程度の差なので”MA6450″を処分する決定的な要因にはならない。
ところでタイトルの「驚愕の結果」とは、TUBE-P01J を設置して最初に音出しした瞬間から耳を疑ったくらいに低音域のレベルが大きくなった事である。さすがにそれは比較試聴なんてしなくてもすぐに感じた。

オレのスピーカーってこんなに低音が出るもんなんだな。
今まで聴いてたのは何だったんだ !?

ってくらいに驚いたのだ。他のアンプに切り替えると「うわっ、こんなにやせたしょぼい音しか出てないぞ 😭」になる。
・・・しかしそれが懐疑心に変わるまで数分とかからなかった。「いやちょっと待て。これは”豊かな低域”とはいえんぞ。」
「ブンブン」とか「ブォンブォン」とか「ドンドン」ではなく、”TUBE-P01J”は大半の低音が「ブヨンブヨン」ではないか !?
良く考えてみれば”MA6450″の音がしょぼいわけがなく、気を取り直して聴いてみるとたしかに長年聴き慣れた緻密でダイナミックなサウンドである。一気に減ったように感じた低音域は、実際には「引き締まった低音」なのだ。
しばしそのサウンドを耳に叩き込んで”TUBE-P01J”に切り替えると、当たり前だが先ほどの「ブヨンブヨン」音に戻る。落ち着いて聴き直すと、高音域だってあまり出てない。良く言ってかなり控えめ。ドラムスのハイハットが奥の方で鳴ってる感じ・・・

まいったなぁ、ハズレだったのかも・・・😭

ただし、これは真空管アンプの新品を開梱設置した直後の環境下の体験。アホ過ぎて何の参考にもならんわね。
エージングどころかウォームアップすらしてないのだった。1時間後は上記のとようにほとんど激変となったのでご安心下さい。
ちなみに今回使ってる材料は”テイク・ファイブ、アンスクエア・ダンス、いつか王子様が”と”オンリー・イエスタデイ”。

“McIntosh MA6450″についてはよほど人気がなく売れなかったようで、ネット情報もほとんどないが、仕様については「オーディオの足跡」の兄弟機種の記事をどうぞ。掲載記事の機種からフォノアンプとヘッドフォンアンプを省いて10万円安くした以外は同じ。つまり超お値打ち品(たたき売りともいう)である。入門用としてダウングレードして庶民にも手が届くようにしてくれたのだろうが、たぶん愛好家にとっては「100万以下のものは McIntosh ではない」のでしょうね。あ、ちなみにこれセパレートアンプの価格の事ですからね。(;`ー´)
たしか、30万円なんていう廉価品は最初で最後だったという記憶がある。まぁ、マニアの中では「なかった事」になってるのだろう。
ちなみに、同社の背の高い高級機種群より、フォルムはこっちの方が断然好きです。更にちなみに。デカイほどエライ理由は・・・
アナログ機器の特性であり上位機種になるにつれ、パーツ(トランス・コンデンサ・ヒートシンク等)が肥大化するため、と思う。

“TUBE-P01J”を昨年12月に予約注文して運良く当選し、首を長くして待っていたのに到着後さっさと設置しなかったのは以下の理由。
もちろんそんなのは他人にはどうでも良い事だが、事情を忘れそうになってるのでまとめておく。

  • 重厚長大な”McIntosh MA6450″を処分したかったのが最大の理由だが、現物を目にするとやはり踏ん切りがつかない
  • ※長年経過した”MA6450″の機能が正常であるうちに処分したいのだが”MA6450″よりも低レベルのサウンドになったら意味がないので次の項の理由により開梱しなかった
  • 品不足が続いているようなので、高く売れるかものお宝としてとっておく
  • “TUBE-P01J”にリモコンがないのがかなり不自由

さて。何度も繰り返し書いてきたように「自分にはアンプの音の違いなど分かるはずがない」と認識しているが、ひょっとして同時比較試聴したなら、差異(優劣)を感じ取る事が出来るかもしれないという甘い考えは予約前からずっとあった。
真空管アンプが増えた事により、AVアンプである”Marantz NR-1608″と共に所有アンプが3台になってしまったのだが、AVルームの主力機器なのだからどうしたってAVアンプ排除は不可能。すなわち現実解としては、究極は”NR-1608″のみかまたは、プラス

MA6450 vs TUBE-P01J の一択

となる。しかし、一台ずつ接続替えをしていたのでは、駄耳のためその数分間で音の違いが分からなくなってしまう可能性が高い。
これまでは”同時”比較試聴の手段がないためにあえて試行錯誤を先延ばしにして来たのだが、思い切って入出力セレクタを購入して難問に決着をつける事にした。もちろんリモコンがないと実用にならないのだが、探してみればうってつけの製品があったのだった。

やはり”FX-AUDIO”の格安製品である”LS-02J”。5000円そこそなのに 2入力と3出力(逆の組み合わせも可)機能があり、ワイヤレスリモコン付きというありがた過ぎる製品。素晴らしい。とにかくこれが手に入ったからには、決行するしかない。
そんなわけなのだったが、前述以外にも諸々の理由で今のところ結論は出ていない。ひょっとして出ないかも・・・
もちろん続きます。自分のお宝整理のためにも・・・( ´ー`)

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