試乗レポートのスタンスについて

ブログのファンNo.1である愛妻からの質問。
「RCZの評価がすごく良いけど、ひょっとしてご近所だから ?」
・・・虫の居所が悪かったりすると、「何やそれ!!」と激昂する場面であるが、ふと考えた。
「けっこう、本質的な良い質問かもね」と。
実物を見ていなければ、そして自分の手で運転していなければ、たしかに絶賛はしていなかったはずである。
少なくとも、妻には「実物を眼にしたら見方が変わるよ」とだけ回答した。
基本的に、これも死語かもしれないが、試乗レポートは”独断と偏見”のみで書いている。客観的な評価など出来るわけもないし、するつもりもない。あくまで自分自身の感性が最優先であり、だからこそ価値があると信じている。
何か外的要因に左右されるような事があってはならないのであり、万が一そうなったとしたら、その瞬間に全てのレポートが無価値になると常に戒めている。
ウチでもクルマの話題はおそらくフツーの一般家庭よりは頻度が多いと思う。その理由は妻もクルマ好きだから。
忌憚のない意見を交わしつつ、自分自身の考えを確固たるものにする事にも多少は寄与している。
そんな中で、”プジョーのクルマ”が話題に上る事はこれまでほとんどなかった。唯一の例外は、写真の師匠の愛車である”ぷーちゃん”のみ。しかしそれは常にマスコット的なイメージによるものであった。
そんな中で突然、”プジョー RCZ”を絶賛したものだから、「裏のほうで何かしら人為的な影響があったのでは・・・?」なんて大げさな疑問が生まれたのも仕方ないのではないかと思われる。
うん。なんたってご近所だし、とても好感の持てる好青年がオーナーなのでクルマの評価も甘口になりました。
・・・なんて事は絶対にありません。
自分の気に入らなかったクルマを、歯の浮くような脚色をして持ち上げるなどという事はありえない。
極端な例で云えば、採点簿で50点以下になるようなクルマは、そもそもレポートの対象とはしないので、ブログで取り上げる事もない。自分の価値観によって、公開されているブログの中で低い点数を付けることは、オーナーに対して極めて失礼である事くらい認識している。
クルマそのものに人格などないが、それを所有する人は生身の人間である。フツーは、色々と迷って悩んだ末に思い切って決断して購入するのである。赤の他人が大した根拠もなしにそれを否定して良いわけがない。
話があべこべになったが、”逆も真なり”である。
自分が感銘を受けたわけでもないのに絶賛するなど、それこそ相手に失礼である。
ま、そんなわけで、”RCZ”を絶賛したのは、オーナー様に何の気遣いもしたわけでもなく、率直に感じた事を書いただけである。
今回の記事は、ちょこっと書こうととしただけなのだが、けっこう長文になってしまった。
ひとつ云えることは、ほんの気まぐれで始めた試乗レポートシリースであるが、それが回を重ねるにつれ、自分なりにクルマの本質を見る目が少しずつ養われてきたような手応えを感じている。
そんな中で巡りあった”RCZ”。間違いなく良いクルマでした。ヾ(o´∀`o)ノ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    RCZはオトコのオモチャですからね(^^;;
    我が家の家内も「実用性に著しく欠ける所を除けば、良いクルマ」と申しております。
    ではぜひ一度奥様にも…。

  • SECRET: 0
    PASS: 19619ead4e58e15382b8d028bcfc54eb
    3丁目のOnyx さん、こんにちは。
    たしかにサイコーのオモチャですね。
    そのうちワイフからも試乗申し込みするかもしれませんが、
    その節はよろしくお願いします。(;`ー´)

コメントする

CAPTCHA