謹賀新年特別編。( ´ー`)
ついに”新車レビュー”シリーズに登場 !! の”ゴルフ7 TSI ハイライン”。今となっては”新車”と呼ぶには遅すぎるのだが。(;`ー´)
「これがあればもう他のクルマは要らない」と豪語するほどのゴルフ好きだというのに・・・いや、だからこそ”ゴルフ7″の体験を避けて来た。
実用車として何も弱点のない愛車の”ゴルフ 6トレンドライン・ブルーモーション”よりすべての面で 1ランク上の品質らしい”ゴルフ7″。
クルマへの熱意がすっかり落ち着いて来た昨今であっても、より高品質のゴルフを体験して冷静でいられる自信がなかったのだ。
しかし、この2019年中に次期新型車が発売されるのが確実となり、「そろそろ体験しても良いかな・・・」と決意した。
何しろモデル末期。万が一、これが欲しくなっても 2~3年後くらいに程度の良い中古車にすれば良いのだと割り切る事が出来る。( ´ー`)
試乗車はノーマルエンジンシリーズの上級モデルである”ハイライン”。”トレンドライン”や”コンフォートライン”よりも排気量が大きくかなりエンジンパワーが上で、HID(キセノン)ヘッドライトやセンターコンソール部のブラック仕上げやアルカンターラ仕上げのシート等で差別化されている。
写真で見る限りはこの”ハイライン”の方が簡素な雰囲気の他のベーシックグレードよりも圧倒的に高級感があるように見えるのだが、実際に乗り込んでみると、ピアノブラック調のパネルも別に大した印象ではないと感じた。シートも座ってしまえば見えないし。( ´ー`)
まっすぐ撮ってるはずなのにセンターコンソールが傾いて見えるのは、BMWばりに運転席を向いているため。
さてと。ドアを閉め、ようやくスマートキーシステムに進化したスタートボタンを押してみた直後「おぉっ!!」と感嘆した。( ゚∀゚)
外界の雑音から見事に遮断され、まるで”クラウン”のような静粛性に加えて存在感がないくらいにごく静かでスムーズなエンジン音。
アクセルを少し踏み込んで発進してみると、その力強い加速力はやはり”トレンドライン”より上手であり、必要十分以上のパワーを感じる。
“ゴルフ6″の正常進化版なのだから運動性能に不満が生じるはずもなく、定番のテストコースである阪奈道路も快適にこなせた。
ボディサイズはひとまわり近く拡大してしているのだが、実際には内外ともその差はほとんど感じられないばかりか、むしろ外観も室内も少しコンパクトになったようにさえ感じるくらいである。つまり”6″との違和感がまるでなく運転していてまったくストレスを感じない。
ただし、少なからず期待していた”レーンキープアシストシステム”には失望した。その性能は一般道路上ではちゃんとステアリングが制御される場面はほとんどなく、右側がガードレールだったり少しカーブの曲率が高いとまったく作動しないため危険でさえあり、理想的に整備された高速道路上以外では要するに「ないよりはマシ」レベルでありとても実用的機能とはならないと感じた。
(ただし、カタログ上でもそれに近い表記はされているし一定速度域以上でしか作動しないしで、期待し過ぎる方がアホともいえる・・・)
“自動ブレーキシステム”も30km/h未満でしか停止しないなど、今となっては完全に時代遅れの性能でしかなく、これも「ないよりはマシか」程度。
“ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)”はまずまずの性能だが最短設定でも空き過ぎる車間距離調整機能がダメ。(*´・ω・)
追従動作時のインジケーターが非常に分かりにくい等、10年近く前から存在するBMWの”ACC”の完成度を思い知らされる。
“6”と”7″の最大の相違(進化)は品質感や動力性能の向上という要素以上に”ACC”を始めとする運転支援システムの有無であり、少々ケチをつけはしても極めて有用なのだが、自分としては”BMW523i”で重宝している”駐停車支援の自動ブレーキシステム”の方が身にしみてありがたい。
全グレード共通の標準装備となっていて、停車時にアクセルを踏むと自動的にブレーキが解除されてスムーズに発進し、停止すれば自動的にブレーキが作動して停車状態を保持してくれるしエンジンを止めればこれまた自動的にパーキングブレーキがかかる。
数年前からは国産車でもぼつぼつと装備されて来ているこの便利システムに慣れると、停車時フットブレーキを踏み続けたり駐車時にいちいち力を込めてサイドブレーキレバーを引き上げるという原始的な仕組みのクルマに乗る気がしなくなるほど。
さて。結論として「試乗してみて良かった」である。ただし積極的に乗り換えるメリットが感じられないという意味での「良かった」。
全方位で進化しているのは間違いなく感じられるのだが、まとまったカネを払ってまで”6″から乗り換えようという気にはならなかった。
ずっと気になっていた”ゴルフ7″。6年前のデビュー直後ならもっと心を動かされたのかもしれないが、今の感想はこんなもの。
もちろん、素晴らしく出来の良い実用車である事には変わりがないので、3年後くらいには次の愛車となっているかも・・・( ´ー`)
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