ゴルフとカネ / その2

「いつかはゴルフ」という思いが常にあり、2~3年後には手に入れようと考えていた。ほんの2ヶ月前まで。
日常のアシとして愛用していたフィットの車検期限が 5月下旬に迫っていたが、これまでに何の不具合もないのに処分する理由など現時点ではなかったからである。ゴルフの事が本気で気になり出すまでは・・・
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フィットのような実用車の場合は特にそうなのだが、たかだか 5年間程度使用したクルマを、車検を機会に買い替えようとするなど愚の骨頂であると常々考えている。しかし、その割に過去にその”愚の骨頂”を何度もやらかしているので大口は叩けないのだ。(;`ー´)
一見高額な車検費用だが、クルマが健全な状態なら初回車検費用のうち 5万円ちょっとが保険料や税金であり、純粋な整備費用も同程度。
後は点検基本料と検査手数料等で 4万円の計 15万円くらい。回数を重ねると消耗部品の交換等も加算されるようになる。
などは、クルマ保有者にとって当たり前過ぎる事実なのであらためて書くほどの事でもないのだが・・・
もちろん、コスト重視ならユーザー車検も大いにアリであるし、実際に検討していた。
さて。今回の場合は、初回車検交換時以降にフィットのタイヤの山がかなり減っていて近日中に交換必須な事とブレーキパッドのヘリ具合も怪しい気がしていたので、その他の交換部品等も含めるとディーラー依頼なら20万円コースかなと漠然と考えていた。
別にそれで良かったのだが、ここ半年前頃から新車試乗シリーズの経験が次第に大きな影を落とすようになっていた。(*´~`*)
フィットを運転する度に「クルマを操る楽しさがまるでない」とか、後部座席に乗車する度に「サスペンション付いてるのか ?」と叫びたくなるようなドタバタの乗り心地。いつの間にか自分に感化されて、日常使用している愛妻でさえ「アクセルを踏み込んでも、音ばっかりうるさくて中々加速しない」などともらし始めるようになって来ていた。(;`ー´)
もちろん、フィットの性能が劣化したわけではなく、それらのクルマとしての弱点は新車の時からそうなのだ。つまり、「フィットに飽きた」というわけではない。見る目が厳しくなった今でも、実用車としてものすごくよく出来た傑作車であるという評価は変わらない。
所有車自身の、クルマそのものに対する要求レベルが上がってしまったわけである。愛車でありながら、試乗シリーズの採点簿に載せなかったという事実がそれを端的に表している。50点以下が確実なので採点するわけにはいかなかったのだ。
とにかく、試乗体験を重ねるにつれ、実用品としては満点であるフィットの クルマとしての資質 にかなり嫌気がさして来ていたというのが昨今の状況であり、何となくゴルフ 6の中古車情報を眺めるようになっていた。
クルマのサイズからすれば、”ポロ”が順当な選択となるのだが、それは時間のロスなので一足飛びに”ゴルフ”と大きく傾いていた。
もちろん、”ポロ”もとても出来の良いクルマなのだが、それでも”ゴルフ”が気になり出すのは時間の問題と認識していたのだ。
そして、「決してゴルフには関心を持たないように」と自分に言い聞かせ続けて来たわけだが、一度気になりだすともうアカン。(;`ー´)
ゴルフ 6トレンドラインなら100万円前後が相場らしい事が分かってしまった。諸費用込みで120万か・・・
すると、フィットが50万円で売却出来るとしたら、その差70万円。
仮にフィットを継続使用した場合でも、車検費用の20万円は必ず発生するので、実質50万円でゴルフが手に入る 事になる。既に「そんな皮算用で合ってるのか!?」という客観的な判断を排除しようとするもうひとりの自分がいた・・・(;`ー´)
その結果は、無事に素晴らしい愛車を手に入れる事が出来たのだが、もちろん一筋縄では行かなかった。(;`ー´)
冷や汗の連続だが、続きは次号。( ´ー`)

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