SUBARU BRZ その2

それにしても、初めて訪れた「スバル奈良店」には驚かされた。素晴らしいです。( ゚∀゚)
“BRZ”の試乗が出来る店が限られていたので、あらかじめ調べておいて電話予約してあったのだが、実際に店に着いて、対応に出てきたスタッフがにこやかに試乗コースの説明を必要以上に丁寧にしてくれるのである。
「えらく詳細な説明ですが、ひょっとして単独試乗させてくれるって事!?」とズバリ聞くと、「もちろんそうですが、不安がおありですか ?」って逆に聞かれて「いや、それなら奈良市内ではなくて阪奈道路走破をしたい。」と告げると、快く了解してくれた。何か狐につままれたような気分・・・( ´ー`)
何だか、店全体がこれまでに見て来た新車ショウルームとは全然違う、良い意味で庶民的・家族的な雰囲気。
スタッフ全員が、マニュアルによる研修や教育などではなく自然な笑顔で顧客に接している。
商談の席にも緊張感などまったく感じられず談笑しているし、室内にかなり広めのキッズスペースが設けてあり、実際に沢山の子どもたちがそこで遊んでいる。
とにかく来客用の椅子が実にたくさん用意され、自販機のドリンクは飲み放題、棚一面のカタログも取り放題。
接客用カウンターにはイベント用のプレゼント品がずらりと並んでいて、笑顔を絶やさない女性スタッフが子どもたちに手渡している。ホントに何の気負いもなくいつでも家族連れで気軽に訪れる事が出来る雰囲気である。
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さて。キーを受け取って最低限の説明を受けて、おもむろにエンジン始動。当然プッシュボタン方式である。
そして、ふと見ると速度計がデジタル表示になっているのだな・・・意味あるんやろか・・・( ´ー`)
と思ったが走りだしてすぐにその意味が分かった。正面の大径タコメーターの左側にあるスピードメーターは 260kmまで表示されている。ゼロが右下になっているので、通常の走行状態ではほとんど速度が分からないのである。
でもまぁ、だからと言って別の速度計をわざわざ設けずとも、配置デザインでどうにでも対応出来るはずであるが、要するに単なる”演出”であるわけです。クルマの性格に合ってるんだろうし、別にキライではないけどね。
とはいえ、安全性を無視したこのお遊びデザインは幼稚な発想であると言わざるを得ない。(。-ω-)
そんな事を思いつつ、本格的な造りのバケットシートに腰を下ろして運転姿勢の調整をしようとしたら、やはりというべきか、ペダルに足先がようやく届くような状態であった。
前試乗ドライバーの設定だろうが、こんなのが実に多い。とてもまともな運転が出来るような姿勢にはならない。
自分としては、平均的な年代の日本人としての体型を有していると自負している。早く云えば「脚が長いとは言わないが、特に短くもない」とうレベルである。
まぁ、しかし何で皆が皆そんなにシートを後ろに引いて背もたれを思いっ切り後ろに倒して、寝そべったような運転姿勢を好むのだろうか ? 民度が低いとしか言いようがないな・・・
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それはさておき。阪奈道路全線を往復走破しての感想は、「気持ちいい」であった。
ちょっとアクセルを踏むと威勢のいいサウンドとともにパワフルな加速感を味わえるし、コーナリングと来たら、自分のウデではどうやってもドリフトなんてさせるのは不可能というほど挙動が安定している。
四輪がガッチリと路面を掴んでミズスマシのようになめらかにしなやかにコーナーを抜ける事が出来る。
高性能車で良く表現される「まるで自分の運転技術が上がったように感じる」のである。
さて。乗り心地はといえば、けっこう重たい車輪が室外で踊っているのは感じるが、不快さは一切ない。もちろんスポーツカーとして造られているのでかなり固い乗り心地であるが、ちょっとした段差を乗り換えてもイヤな衝撃などまったくなく、実に上手く走りの性能とのバランスがとれている。パドルシフトの良さも存分に味わえる。
しかも、ボンネット両端の、コブのような小さな盛り上がりの効果で、車幅がつかみやすく、実に運転しやすい。
こいつは凄い。良くもこんなクルマが出来たもんや。と素直に敬服する。
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さてさて。「かっこ良さ」の犠牲になっているのが後部座席。スポーツカータイプのクルマでは、”プラス2″という表現が用いられるのだが、このクルマの場合はとても後席に家族を乗せる気にはならない。
何しろ、フツーのドライバーよりはかなり運転席を前進させる自分に合わせて調整してさえ、こんな具合である。
ちょっと感心したのが、停止時には、アイドリングストップが利いてるのかと錯覚するほど静かで振動もない。
がしかし、もちろんスポーツカーである”BRZ”には、そんな機能は装備されていない。
別にあっても良いではないかとは思うが・・・。
総合的にみて「このクルマが欲しいか ?」と問われれば、間違いなく「欲しい」。
もしマイカーになれば、週末には必ず山道ドライブに出かける事になるはずである。
但しそれには「サードカーとしてであれば」という注意書きが必要となる。
日常的に使うにはちょっとムリがあるので、足代わりのスモールカーと安楽なサルーンの次に来るクルマである。
具体的には、”ポロ”と”BMW5″シリーズと”BRZ”という事になる。・・・と云ってても、3台合わせると軽く”ポルシェ・ケイマン”くらい買えてしまうので、あくまで妄想でしかないのだがね。( ´ー`)

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