ハズキルーペの事

心身の機能が加齢とともに低下する宿命から誰も逃れられないとはいえ、進行の速度を抑える努力は必要だろう。
自分でも、アタマと身体の劣化を防止すべくそれなりの努力は日常的に心がけているつもり。( ´ー`)
そのかいあってか、体感出来る能力低下はほとんどないし、もちろん年に一度の定期検診で最低限のチェックはしていて、視力や聴力の大きな低下がないのでとりあえず安心ではある。記憶力は元々大した事なかったので年齢が追いついたともいえる。(;`ー´)
つい先日の検診で、かなり簡易な検査ではあったが裸眼視力が右目1.0左目0.8の判定だった。
自己診断(体感)でもそんな感じである。10年ほど前から老眼症状はあるのだが過度な進行は今のところなさそうでめでたい。
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ところで。パソコンモニタでカンタンに視力検査が出来るサイトは多くあるが、グーグル検索が最初に表示される”視力ランド“で試してみた測定結果を公開しよう。
日によって目の調子は変わるし、時間帯や直前の行動内容によっても小さくない影響があるが、今回はあえて一定時間目を休ませるなどの対策をせず、フツーにパソコン作業などの後でそのまま測定してみた結果。まぁ、こんなもんでしょうな。( ´ー`)
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さて。ここからが本題。これは昨年暮れから半年余り愛用している”ハズキルーペ・コンパクト”。
石坂浩二氏のCMで目にしている人も多いと思われる。視力の低下した中高年(とは限らないが)の心強い味方である。
形状はメガネだが、レンズの機能は拡大のみなのでメガネではなく”ルーペ”であり、非常に優秀な製品である。
この製品には大別して二種類あり、大々的に宣伝しているのが”ハズキルーペ・ラージ”で、店頭で実物を試してみたら思わず「おぉっ!!」と声が出そうになるほど細かい文字がクックリはっきり読めるではないか。( ゚∀゚)
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このサンプル写真に嘘偽りなし。すごい効果である。拡大率1.6倍だそうな。視野は広いし中央部以外の像の歪みも感じられない。
思わず衝動買いした。そしてソッコーで購入して帰宅してかけてみてから愕然とし、直ちに引き返して交換してもらった。(;`ー´)
とはいえ、品質に問題が合ったわけではない。PC作業用にと考えていたのだが、この”ラージ”ではあまりに拡大率が大きすぎてかえってまともにモニタを見ることが出来ないのだった。( ≧Д≦)
これだけでは事情が分かりにくいので補足すると、最初の問題点はモニタの表面からルーペまで25cm前後になってしまう事。
そこまで近づかないとフォーカスが合わないのだ。そして、その状態でモニタを見ると、表示される文字はたしかに大きくくっきりと見えるのだが、拡大しすぎて画面の粗(ドット)までも見えてしまうのだ。
だいいちこんな至近距離では常に姿勢が猫背状態だし、目にも良いはずがなく、逆効果になってしまうではないか。
そんなわけで、現在愛用しているのは”ハズキルーペ・コンパクト”。拡大率が 1.3と適度でサイズもフツーのメガネくらいと扱いやすい。
自分の場合、裸眼でのモニタとの最適距離は50~60cmなので、この拡大率が適正なのだ。眩しさカット機能もありがたい。
後から追加された製品なので、そんな要望(PC向け)が多かったのだろうと思われる。
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さて。半年余り愛用していて最近気づいたのが、いつの間にか鼻パッドがなくなっていた。いくら探しても見つからないで途方に暮れていたのだが、HPの”良くある質問”を見てみたら紛失事件は多いようで、注文したら送ってくれる事が分かった。
電話してユーザーである事を確認されてから、3日ほどで送付されて来た。しかも2個しかも無料なのだった。
すごいサービス良いじゃないですか、プリヴェAGさん。「よっぽど儲かってるの ?」なんて言いっこなし。( ゚∀゚)
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“ハズキルーペ”はすごく良く出来たデザインの製品だが、鼻パッドが外れすいのが弱点のようだ。
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ところで。視力が1.0前後もあるのにメガネやルーペが必要な理由はこれ。(*´・ω・)
クルマの運転をしていて、ちょっと遠くの標識や看板の文字などは問題なく明確に読む事が出来る視力であっても、至近距離では✕。
老眼の人はすべて同じはずだが、フツーに雑誌などの文字を読もうとしてもぼやけてしまって読みづらいしすぐに疲れてしまう。
その原因は”フォーカス/焦点”にある。今さらいうまでもないジョーシキだが、老眼とはフォーカスの合う距離が長くなってしまう症状。
10ポイント程度の文字を読むには、60cm以上の距離をとらないとフォーカスが合わないが、そこまで離すと今度は文字が小さくて読みづらいというジレンマなのである。それでは、1.3倍の”ハズキルーペ・コンパクト”なら問題解決、とはいかない。
どのみち老眼状態ではこの程度の距離ではフォースが完全には合わないので、文字が若干滲んだ状況は変わらないのだ。
フォーカスが完全に合ってない状態でズームレンズを使ったって意味がないって事や。( ´ー`)
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それでも文字がくっきりクリアーに読めて快適な読書が可能なのは”メガネ”のおかげです。自分の好みは本読みの焦点距離が40cm程度なので、それでぴったりなように調整してもらっている。
いくら高性能ルーペがあってもそれは万能ではなく、世の中からメガネがなくなる事はないのだ。あったりまえですな。( ´ー`)
“メガネ”の役目はフォーカス調整で、ルーペはイメージの拡大とすると、両者を組み合わせれば理想的 !?
・・・なようで、”ハズキルーペ”のCMを良く見るとフツーのメガネに”ラージ”を重ねているものが多い事に気付く。
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そんなわけで、”ラージ”の初体験で小さな文字が大きくくっきり見えたあの快感が忘れられず買ってしまった。
ただし、お試しの意味で廉価版の類似品”ビッグビジョンルーペ”で、実に価格は1/6以下である。”ハズキルーペ”の成功により、当たり前のように多くの類似製品が販売されているが、その多くは商品名が違えど同じもののようだ。
サービスの良い”プリヴェ”さんにはちと気が引けつつ、あちこちの口コミ評価を見てみれば悪くなさそうなのでダメ元で購入。
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そして、商品が届いて「どうせパチもんだから・・・」と実物を試してみて驚いた。「目からうろこ」とはこの事である。
そこに見える世界はクッキリはっきり”ハズキ”と変わらないではないか !? さらに文字が大きくなり見やすい事この上ない。(。゚ω゚)
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もちろん拡大率が上がっただけではなく、メガネとの重ねがけの効果である。
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それにしても、重ねがけなんてうっとおしいだけではないと思っていたが、実際にやってみるとそうでもない事も分かった。
もちろん、その姿が不格好なのはいうまでもないので、自撮り写真を載せようとはまったく思いません。( ´ー`)
しかし、やっぱり読書には使えない事に変わりはない。何しろこの状態での焦点距離は20cm未満で、手先を使う細かな作業には有効ではあるが、読書目的ではとても長時間の使用には耐えないので、「読書にはメガネ」しかないのだった。
ともかく、”ハズキ”に限らず、メガネ型ルーペは仕事であれ趣味であれ、手指の先で細かな作業をする人にとっては救世主のような最強ツールである事は間違いない。類似品や模倣品が大量に出回るほど大人気なのも当然でしょう。
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二台体制になってしまったが、”ハズキ”と”ビッグビジョン”の品質における決定的な差はフレーム にある。
“ハズキ”は驚異的に軽くて柔軟でしかも頑丈であるが、”ビッグビジョン”の方はありきたりの材質と構造。じっさい、購入して二ヶ月ほどで、大して使用していないのにフレーム可動部分が二度も外れてしまったのだ。(*´・ω・)
はめ込み式なのだが、非常に取り付けにくくて「こんな時にこそ”ビッグビジョン”が必要なのに !!」なのだった。(´∀`)

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