究極のスーパーツール「Microsoft Access」

時は1993年11月。
PCのOSが”MS-DOS”から”Windows”へと移り変わろうとしていた中で、運命のソフトウエア製品がついに現れた。
MicroSoft の大々的な広告に文字通り「眼が釘付け」となった事を昨日のように覚えている。
“桐”に対して抱いていた不満点をすべて解消し、自社の手造り業務システムを本格的なシステムに進歩させるにはこれしかない、と直感した。
Access1-1 (1)
“リレーショナルデータベース管理システム”。カタログにはっきりとそう書かれている。
略語で”RDBMS”。求めていた理想のソフトウエアだった。
Access1-1 (2)
ご多分にもれず、「誰にでも使える操作性と高機能・・・」と書かれているが、そんなものを信じるほどの純朴な心はとっくに失くしてしまっている。小規模とはいえ業務の基幹システム完全リニューアルとなる肝心要のソフトウエアになるのだ。長期間使えそうかの見極めも必要だが、「そもそも自分に習得できるのか?」の方が重大な関心事。
一応”桐”と同ジャンルとはいえ、似ても似つかない根本的に成り立ちの異なる製品なのである。
いきなり飛びつく事はせず、ニフティ等で情報を収集しつつ様子見の状態がしばらく続いた。
Access1-1 (3)
「マウスで簡単にリレーション」他にも”RDBMS”を名乗る製品は多数存在していたが、これが最大の決め手になった。
グラフィカルなクエリーデザイン画面によるテーブル間のリレーション操作。積年の憧れだった。カタログを眺めてはため息をついていた。「自分の求めていたのはこれや。いつか必ずものにしてやる。」
壁に貼ったアイドルのポスターに見とれる少年少女のような心境であった。
・・・いや「ものにしてやる」ってのはちょっと違うかな。(;`ー´)

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コメント

コメント一覧 (2件)

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    いよいよ出てきましたね(^^)v
    MS-access、最初の頃桐を意識していたのかビューアが付いていましたね
    桐の場合、「なす、こなす」なんてのがfreeで出てましたが、いつのまにか知らない人ばっかりになってしまいました(;;)>ソースも公開されてましたね。
    >「マウスで簡単にリレーション」
    MacOS環境なんかのクラリス製品なんてのは選択肢に成らなかったのでしょうね

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます。
    実は、あのクエリーデザイン画面を最初に眼にしたのは、Mac用の"4th Dimension"でした。鮮明に記憶しています。でも、Mac は98以上に高価な製品だったのでまったく検討の対象とはならなかったのです。たしかクラリスとは関係なかったと思います。
    Access のはたぶん完全にそれのパクリですね。( ´ー`)

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