建築日誌 – 高気密の証し

1月27日に測定テストが行われ、結果は 0.6 だったそうです。
といきなり言われても、「何やそれ ?」ですが、2月5日に電気設備の確認のため建物内で綿密に打ち合わせをした際に、「先週気密測定してたよね ? 結果は ?」と現場監督に尋ねたときに返ってきた答えです。
きんてつの家としては、かなり優秀な数値だと説明されました。
冒頭の数値の意味は「C値」ですが、これは、高気密住宅である事を保証するために、工事期間中に行われる「気密測定」の結果です。
エアーウッドのWebでは、「国が定める次世代省エネルギー基準値をクリアしないと、工事をやり直しとする厳しい社内基準を定めています」と宣伝されていますが、それって 5.0の事なので、よほどのミスがない限りじゅうぶんに余裕でクリアですね。
C値の単位は”c㎡”なので、0.6なら”6m㎡”です。1㎡あたりの隙間面積を表します。
もちろん、この値が小さいほど高気密だという事になります。
一般的な木造住宅では5~15程度だそうです。シンプルで分かりやすい説明があります。こちらでどうぞ。
ここで問題になるのが、完璧に施工された建物で、ゼロなんて値が出ると酸欠症状起こして突然死という事態も想定されるので、ゼロには出来ません。というより、窓のないコンクリート製でもない限りゼロにするのはたぶん不可能ですわな。
これに関しては「そのために換気システムがあるから安心」なんて説明がされるのですが、そんなもん故障したらおしまいやんか。だいいち電源入れ忘れてたりしたらどうなんねん・・・(^_^;)
気密測定は、特殊な送風機で室内の空気をどんどん排出し、室内の気圧がじゅうぶん低くなった時点で行われます。室内と室外の気圧の差を測定して計算するわけです。この方法は建物全体を測定するので、測定した値を室内の床面積で割れば、1㎡あたりのC値として算出できます。想定外の隙間があった場合には、当然所定の性能が出ませんから、この時にチェックして対策する事が出来ます。
で、0.6ということは、我が家はおおむね130㎡なので、逆算すると 0.6×130=78c㎡ です。
数値を実感するために使われるのがハガキですが、1枚150平方cmなので、家全体の隙間合計面積は計算上ハガキ半分程度となります。おぉっと、こうやって考えるとなかなか凄い成績だと実感できますね。
ちなみに、すきま風だらけの古い木造住宅だったりしたら、このような測定は出来ません。

気密試験測定中はこんな様子みたいです。→

“様子みたい”というのは、残念ながらその場に立ち会えなかったのと、何と作業中の写真を誰も撮っていなかったためです。「何で写真がないねん!!」と息巻いても後の祭りでした。
現場に書いてある工程表で日程は分かっていたのですが、完成後にもう一度測定するのだろうと漠然と考えていたので、おうように構えていたのですが、カントクに聞いてみると、何と一度しか測定しないといわれ、ショックのあまりその場で崩れ落ちそうになりました。・・・・・って、ウソに決まってるがな。(^^;)
それはさておき、5.0を切れば立派な省エネルギー住宅であるという、国家のお墨付きが得られます。
この測定は、必ず実際の建物内で行われるので、非常に信頼性が高いといえます。
“いえます”などという、二流のライターみたいな表現をせざるを得ないのは、現場に立ち会えなかったからです。「測定前に換気システムの吸気口のみふさいだ」と説明されましたが、ホンマかなあ・・・ ? 排水口なんかもゼッタイふさいでるはずや・・・聞き漏らしてたのかもしれませんが。

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