SONY ミラーレス一眼カメラリニューアルの失敗

SONY ZV-E10 に手を出して大後悔

長年愛用した SONYのミラーレス一眼カメラ”NEX-7″ の後継を同社の”α6400″に決めていたのだが、しょうもないネット記事が目に入り急遽機種変更したらやはり結果は大失敗になった。

SONY NEX-7 by iPhoneSE2(ISO64)
SONY ZV-E10 by NEX-7+SEL24F18Z(ISO1000)

2枚の写真は同一の白色LED光源でテキトーに撮った結果。いずれもホワイトバランスは自動で解像度は1.2M。
背景の厚紙やカメラ本体の色味再現性はiPhoneSE2の圧勝である。F値1.8が利いてるようだ。

SONY α6400 by NEX-7+SEL24F18Z(ISO100)

いや、撮影条件をきちんと合わせないとあかんやろと反省し”NEX-7″の名誉のためF1.8/ISO100で撮り直した。
SSが短くなり解像感はかなり改善したが、白い紙の背景変色が更にひどくなってしまった。
「フラッシュ使えよ」という自分の声も聞こえて来るのだが、iPhoneもフラッシュなしだし。
フォーカスも中央からマルチスポットに変更したが効果なしで考えるのも面倒くさくなった。
被写界深度の狭さも露呈してしまいもうあかん。というわけで引退勧告決定である。

続いては、iPhoneSE2で撮った”ZV-E10″の重量測定。
付けてるのは超コンパクトで画質二の次のズームレンズである”E PZ16-50mm”。
サイズ以上に500gを軽く切るという驚異的軽さ。iPadよりはるかに軽いこのコンデジ感覚がたまらない。😅

電動ズームを付けてこの重量
カバー付きiPad(8.9インチ)よりはるかに軽量なのがスゴい

さて。”NEX-7″に関する唯一最大の不満が暗所撮影対応力。
自己評価で実用的な画質レベルはISO800が限度である。※本例では1000
所有する最高のレンズであっても、光量が不足する屋内ではテキトーに撮っただけのスマホカメラに全然かなわないのだ。
また、長年NEXしか使っていなかった時期は気づかなかったが最近は色再現性の傾向も気に入らなくなっていた。
RAWモードで撮れば一発解決らしいが、向上心がなくなった今となっては面倒なことは性に合わない。

お気軽スナップ主体でもミラーレス一眼はやめられない

カメラにコンデジ感覚のお気軽さを求めるなら今やミラーレス一眼なんて面倒くさいだけではあるが、一度は写真修行を目指した体験が大きく影響している。やはりある程度の大きさと質量があり撮影時の使用感・手にした時の充足感は欠かせない。
趣味嗜好の世界の範疇なのだから、価値観は千差万別で珈琲ドリップやアナログレコードなどの手間と同じ。
どの部分が面倒くさいと感じるか、ひと手間の楽しみとなるかは完全に個人の主観なのだから、こんな事をくどくど書くのは止めておこう。😅

iPhoneSE2 で撮影

所有するカメラのラインナップ。”NEX-5″はカメラ小僧デビューの記念品としてずっと保管。
途中で超コンパクトな”RX-100M3″やフルサイズコンデジなどに寄り道したとはいうものの、やはりメインカメラとして残ったのは”NEX-7″と銘機レンズだった。なのでちょうど10年ぶりの刷新である。
普及型スマホといい勝負なレベルでは、残り少ないとはいえ後10年くらいの見込みである健康寿命の中をともに過ごすにはムリと判断し、”α6400″に代替わりを決意したのだった・・・しかし。

「ボディだけで12万円もするからなぁ・・・」と半年も迷っているといったって、実際には”α6400″なんて今やSONY一眼αシリーズの底辺でしかないのだな。😅
問題は、一眼カメラは本体だけで語っても意味がないこと。新製品のコンパクト広角ズームレンズ”SELP1020G”(実売9万円弱)とのセットとみなしているので合計20万円超になってしまうのだから。さて”ZV-E10″を買った理由を、自分のために整理しておこう。最大の理由は20万円以内の予算で収めようという倹約精神。つまりケチったのだ。この期に及んで。😅
VLOGカメラの操作性に慣れることが出来れば、なのだが・・・
とにかく”α6400″が期待通り”NEX-7″の問題解決になるのかは、店頭では判断不可能。
レンタルという手段もあるが、面倒だし非常に高く付く。実際に買って使ってみるしかないのだ。

VLOGCAM ZV-E10ならα6400の性能が7万円半ばで手に入る

“ZV-E10″はVLOG向けの設計、つまりビデオカメラであるが基本性能は”α6400″同等らしい。
それでいて実売価格が4万円近くも安い「動画も十二分に撮れる静止画カメラ」と見なして使えば良いではないか。
コストカットで質感が落ちるなんて要素は自分的には問題なく割り切れる。
懸念はファインダーがないことと、ビデオカメラなら当たり前のバリアングル方式液晶モニタだった。
慣れてしまえば気にならないだろう、気にしないようにしよう。
何といっても価格が安いんだから・・・趣味の世界では禁句と分かってても。😅

ZV-E10 試用レビュー

AF性能の飛躍的向上というのは、予備知識なしでも体感的にすぐに分かる。
AFの速さは正義。お気軽撮影の強い味方となる。暗所撮影力もISO6400くらいまで実用範囲になった。
とにかく”NEX-7″と同じ条件で撮り直してみよう。

SONY NEX-7 by ZV-E10+SEL24F18Z(ISO400)

出来映えは期待通り、何の不足もない。10年間の進歩を十二分に感じられるレベル。満点である。
たったこれだけのサンプル写真でも「NEX-7は修理品レベルなのか」と思わせる圧倒的向上となった。
進歩の早い分野で10年以上も経てば時代遅れとなるのはやむを得ないのだな・・・
何よりも解像度をはじめとした画質の向上が最大の目的だったのであり、実機で確認できたわけでひと安心。
レンズの寿命の長さも再認識出来たし、これで”NEX-7″を処分する決心がついた。

よし、”α6400″を買おう!!

やはりチルト液晶でなきゃ・・・

フォーカスポイントをタッチパネル液晶で行えるのは今では当たり前とはいえ、やはり圧倒的に使いやすい。
操作性の違いなどもすぐに慣れることが出来るだろう。だが「もうZV-E10で良いのでは?」とはならなかった。

やはり懸念が現実になったのだった。バリアングル液晶が予想以上にストレスを生むことに。
長時間モニタを引き出したまま使用するのが前提の動画用カメラとしてデザインされているわけで「静止画も撮れる」ビデオカメラなのだから静止画カメラとして代用出来るかもと期待する方がアホだったのだろう。
もちろん”ZV-E10″に難癖つける気はまったくないが想定していた以上のストレスがたまり、我慢ができなくなった。

静止画カメラとしてファインダーとチルト液晶モニタは必須と再認識

ファインダーがないのは静止画カメラとして致命的だしモニタがチルト方式でないことも静止画撮影時には致命的。
後者はビデオカメラに対する言いがかりにしかならないが、特別ローアングルでなくても自分の撮影スタイルはほとんどの場合、撮影時にモニタを上方から見下ろすカタチになる。
静止画では撮影のたびにモニタを引き出して回転させることになり面倒くさいだけだし、どのみち晴天の屋外になると液晶画面が見えづらく、ファインダーがないのは静止画カメラとして決定的な弱点となる。
一週間ほど使ってみたが、この二点はやはり妥協出来ないと感じた。
また、内蔵フラッシュがないのも致命的というほどでもないが、やはりないと不便。
長く使う道具なのだから、安さの代償として使うたびにストレスが生じては本末転倒であり残念だが想定内ではある。
“α6400″が手に入ったら、カメラ修行に戻れるかなぁ・・・ムリやろな。😅

この方がいいに決まってるよね。😁
“ZV-E10″は必要以上に溜まっていた楽天ポイントを利用して5万円で購入出来ていたので売却のロスはほとんどないはず。
短期間だったが役目は果たしてくれた。本来の用途で求める人に適正価格で譲渡出来ることを祈っておこう。

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